新たな給与制度へ

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社員から仕事を集め、
その仕事で給与決定
○仕事を特定する
職場ごとに、社員をグループに編成(10名単位)、互いの仕事を集めそれを分類して、「自分たちの仕事はこれこれだ」と仕事を特定することができる。

○哲学者 西田幾多郎は、
デカルトの「私が思う故に私があるのではなく
私が行為する故に私がある」が正しいと、デカルトを批判している。
そして「人間の行為は、社会的には仕事をすることである」、
そこに『行為の意義がある』(西田幾多郎「行為的自己の立場」)と述 べている。

○仕事を収集・分類し、職務に変換する。

A.仕事を収集
1.社員10名位(同じ職場の)を会議室に集め、壁に模造紙を貼り、リーダーによる統率のもと、
⒉社員一人(自分の仕事)10個を提出させ、書記がこれを模造紙に書き出す、
⒊リーダーと共に、仕事一つひとつを職務として、内容・表現を明確化していく。

B. 仕事を分類、職務に変換する。人は誰でも自分の仕事について
①言葉に表し、文章に記述することができる
みんなで、その仕事を集め、
互いにそれらを
②分析、分割し、意味の特定をしていく、それによって、
仕事としての難易度や重要度を評価し、分類することができる。
仕事の中から、自分がいつもやっている仕事を集め、
仕事
・縦欄のテクニカル・ノウハウと
・横欄のマネジメント・ノウハウの
どこに相当するか、その位置を決め、そうして、
⑥その仕事が何等級の何号に相当するか、その職務レベルが特定できる、
⑥これで職務の大きさを秤り、その人の給与を決める。
人の社会は自然界や生物界とちがって、人の仕事(人の行為)によって
創られている

では、なぜ「仕事による給与決定」なのか?
会社は、社員に『自分で自分の仕事を記述・自分の給与を決定」させる。一見、社員には苛酷に見える。が、しかし、この決定は、不思議にも、あの”草原に放たれた火”のように、一瞬にして全社に広がっていく。

 

ANさんの事例 仕事で給与決定

仕上げ工ANさんの仕事と給与格付けについて、紹介します。
仕事NO.3,NO.4の2つを取り上げ、
今回は、ANさんの仕事の3分割による給与格付けのやり方をご紹介します

1。仕事の3分割。

目的
実行結果3分割される。
(目的)〜のために(実行)〜によって(結果)〜ができる
No.3 製作者共通NO.3(作業指示)      C     1
図面・業務東の移管経路・方法や製作各部門の業務・作業内容に関する
内容分析ができると共に、その分析内容に応じた業務移管・担当区分・作
業方法。作業手順に関する問題点の抽出と問題点解決のための具体敵対策
が適時できる

*作業指示の 評価 C  1 の内容は次の通り:
評価 Cは下記テクニカル・ノウハウ表の「(実務上の熟練) 10年以上の
経験か
らの能力に基づく課業 」
評価 1は「部門内での交渉・折衝・調整が必要な課業」で。
評価結果はC 1となる。
No.4  製作共通NO. 8(品質管理2)    D   1
加工内容別、組み立て方法別・調整方法別の傾向とその実績を把握
していると共に
その内容にについての原因分析並びに分析結果に
基づいた提案(加工内容・方法ができる
*品質管理2の評価
D  1の内容は次の通り
評価 D 下記テクニカル・ノウハウ表の「(高度な実務上の熟練)
管理者一歩手前で必要な能力に基づく課業」
・評価 I は部門内での交渉・折衝・調整が必要な課業。
評価結果はD 1となる。

2。仕事の評価
仕事の評価はノウハウチャートを構成する次の1)と 2)による
1)マネジメント・ノウハウ(MK)、
2)テクニカル・ノウハウ(TK)による仕事の評価

第1表ノウハウチャート
     マネジメント・ノウハウ(MK)表                                                          T課業 1特定 2同質 3異質 4戦略
L LT/30  L1/50 L2/60  L3/87  L4/115
A AT/50  AI/68 A2/87 A3/115 A4/151
B BT/65 B1/87 B2/115 B3/151 B4/200    
C CT/87 C1/115 C2/151 C3/200 C4/265 
D DT/115 D1/151 D2/200 D3/265 D4/350
TKE
ET/151 E1/200 E2/265 E3/350 E4/600

第2表 テクニカル・ノウハウ(TK)表
L(完全に定量的) 業務遂行上必要不可欠な基礎的稼業
A(単純な作業・基本的ノウハウ) 2ー3年の経験で身につく能力・課業
B(標準化された・初級的手続き) 一定のルールを身に付ける必要な課業
C(実務上の熟練) 10年以上の経験からの能力に基づく課業
D(高度な実務上の熟練) 管理者一歩手前で必要な能力に基づく課業
E(理論的専門知識と熟練) 10年以上の経験からの能力に基づく課業

 第3表  マネジメント・ノウハウ(MK)表
 次の内容からできている
T,課業  個人もしくはプロジェクトの中で完結する。
1.特定 部門内での交渉・折衝・調整が必要な課業。
2.同質 他部門や外部との交渉・折衝・調整を要する管理職相当の課業
3.異質 自部門と同時に他部門との交渉・折衝・調整を要す管理職の課業

 

1.製作一般

仕上げ工ANさんの仕事全体(NO.1~no.10 )

仕事の3分割

(目的)〜のために(実行)〜によって(結果)〜ができる

508(教育)      C  1

自己の身に就けた技術・職能についての正確な解説ができると共に、
の内容をふまえた後輩・下級者への教育ができる
2 製作一般 906(指導)      D  1  
下級者の業務に関する知識・技能の水準及び性格の特徴を熟知して
いる
と共に、本人の経験・能力に応じた教育・指導方法の策定とそ
の推進ができる
3.製作共通 805(作業指示)    C     1
伝票・図面・業務東の移管経路・方法や製作各部門の業務・作業内
容に関する内容分析ができる
と共に、その分析内容に応じた業務移
管・担当区分・作業方法。作業手順に関する問題点の抽出と問題点
解決のための具体敵対策が適時できる
4.製作共通 808(品質管理2)    D   1
加工内容別、組み立て方法別・調整方法別の傾向とその実績を把握
してい
ると共に、その内容にについての原因分析並びに分析結果に
基づいた提案(加工内容・方法ができる。
5.製作共通 812(改善)       D   1 
伝票・図面・業務東野移管経路・方法や製作各部門の行有無・作業
内容に関する内部分析ができる
と共に。その内容に応じた業務移管
・担当区分・作業方法・作業手順に関する問題点の抽出と問題点の
解決のための具体的対策ができる
6.仕上げ 117(図面設計テイアン提案B 2
正確且つ効率的な組み立て作業のために、図面の表現方法・設計内容
・図面の種類についての問題点の抽出ができると
共に、その問題点に
ついて作業遂行上発見した対応策についての提案・打ち合わせ及び設
計担当者との意見交換ができる
7.仕上げ 126(穴あけ・タップ加工-1C  T
※板厚○○mm以上、加工精度0. ○○mm以上
図面読み取りに基づく手元にある図面の材料寸法・加工内容・要求精
度に応じた穴あけ・タップ加工(穴あけ・皿もみ加工・キャップスク
リュー用加工・タップ切り・とば口加工)の種類と使用機器(ハンド
ボール・ボール盤)・使用刃・使用冶具・使用やといの見極めができ
と共に、ケガキ・ポンチ内容と図面記載内容の通りの穴あけ・タッ
プ加工ができる
8.仕上げ 129(穴あけ・タップ加工-4C  T
※板厚○○mm以下、加工精度0. ○○mm以下
図面読み取りに基づく手元にある図面の材料寸法・加工内容・要求精
度に応じた穴あけ・タップ加工(穴あけ・皿もみ加工・キャップスク
リュー用加工・タップ切り・とば口加工)の種類と使用機器(ハンド
ボール・ボール盤)・使用刃・使用冶具・使用やといの見極めができ
と共に、ケガキ・ポンチ内容と図面記載内容の通りの穴あけ・タッ
プ加工ができる
9.仕上げ 132(冶具・やとい作成) C 1
自社で所有している仕上げ加工に関わる機種別・加工図別の冶具・や
といの有無と現存する冶具・やといの使い勝手の良悪並びに冶具・や
といの無い機種別・加工図別のリピートについての情報を把握してい
と共に、それらの内容と仕上げ加工上の利便性・効率性・正確性を
考えあわせた冶具・やといの作成の必要性とその形状・寸法・加工内
容の判断、上司への意見具申及び上司の判断結果と端材処理に基づく
保存端材の寸法・形状に応じた冶具・やといの材料の判断、冶具・や
といの作成・作成依頼ができる
10.仕上げ 139(作業担当提案) D  1
旋盤加工上の加工特性・限界加工寸法・加工精度を把握していると共
に、その内容と図面読み取りに基づく材料の種類・規格、加工内容・
加工形状・加工寸法・加工図別の加工個所とその個所に応じた要求精
度と図面読み取りに基づく加工可否とを考え合わせた加工作業担当提
案ができる


仕上げ工 ANさん
格付け計算書 格付けチャート
(一般社員用)         

以上